先日ご来店のお客様がお持ちになった検査値に、興味深い項目がありました。
その検査項目「ASLO(ASO)」について。
☆ASLO(anti-streptolisyn-O)
「ASLO」って何?って方も多いと思いますが、これは血液検査の値の1つで、
「抗ストレプトリジンO抗体」の事です。
Q.ASLOって何の値?
溶連菌が体内で増えているかどうかを示す値で、
血液中に存在する、「ストレプトリジンO(オー)」という抗体が、
多いか少ないかを表しています。
ストレプトリジンOとは、体内の溶連菌が生み出すタンパク質で、
「抗ストレプトリジン0抗体」とは、そのストレプトリジン0に対する抗体です。
溶連菌が増えると、ストレプトリジン0も増えるので、
それに抵抗する形で、「抗ストレプトリジンO抗体」も増える、という訳で、
この値が高い、と言うことは、溶連菌が体内で増えている、という事になります。
Q.ASLOが高くなると?
ASLOが高いということは、溶連菌が増えている、と言うことが考えられ、
中耳炎・扁桃炎・蜂窩織炎などの炎症性疾患が発症しやすい状態と言えます。
Q.ASLOが高いときはどうすればいいの?
溶連菌が増えているのが原因、と考えられるので、溶連菌を殺すために
「抗生物質」が処方されるようです。
ASLO(ASO)が高い、と言うことは免疫力が落ちている可能性が高いです。
今日いらした、ALSO高値の方は、ヘルペスにもかかったそうで、
やはり免疫力が低下していたようです。
人間には本来、病原菌と戦い、鎮静化させる力「免疫力」が備わっています。
免疫力を高め、常在菌の過剰繁殖をおさえ、
健康維持につとめましょう!
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