「冷え症を改善」 〜体を温めるポイント〜 千葉県野田市の漢方相談薬局「クスリのらくだ」

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「冷え症を改善」 〜体を温めるポイント〜

去る平成24年1月29日(日曜日)、市ヶ谷で行われた
健康セミナーに行ってまいりました。
テーマは二つあり、その一つは、
「冷えをよくすれば病気が治る」というものでした。

講師は温熱療法に詳しい、開業医の先生。
冷え性改善に関する沢山のお知恵を披露して下さいました。

内容が盛りだくさん過ぎたので、
ここではその内容を3つのポイントにまとめて説明しますね。
冷えを改善すると・・・?
■冷え症の特徴 「交感神経活発・血行不良・リンパ球現象」「自覚してない冷え」
■体を温めるメリット 「痛みが軽くなる」「眠りの質が良くなる」「免疫力アップ」
■体を温める時のポイント 「熱を産み、外へ逃がさない」「体内の発熱量を増やす」
■今日からできる!体を温める効果的な方法



・冷え症の特徴「交感神経活発・血行不良・リンパ球減少」「無自覚の冷え」

○交感神経が活発になると、血行が悪くなり体が冷える
私たちの体の働きの一部は、交感神経・副交感神経によってコントロールされております。
有名なところだと血圧ですね。身体的・心理的ストレスが体に加わると、
交感神経の働きが活発になり、血管が細くなります(血管収縮)。
冷え体質の方は、交感神経が活発な時間帯が多く、
それに伴い血管が細い時間帯も多いので、血液が全身に行き届きにくい傾向があります。

体が低体温になると、体が体温を逃すまいと血管が収縮しやすくなり、悪循環となります。

○体が冷えている人は、白血球中の「リンパ球」が少ない
また、冷え性の方は、ウイルスなどの外敵やがん細胞から体を守る、
「リンパ球」の数が減少している傾向にあるようです。
交感神経が活発に働いている人ほどリンパ球が少ない、
という事も以前から知られており、やはり注意が必要なところです。

○自覚していない冷え症のケースも
やたら袖をまくったり、周りが寒くても暑がったり。
一見冷え性にとは思えない方でも、実は体の中は冷えている、
という方もいらっしゃいます。
また、冷えている状態が長引くと、それが病的であるという意識が
薄れてしまっている場合もあり、注意が必要です。

体に良いと、玄米を主食にされている方が昨今では多く見られます。
玄米は白米と比べ、ビタミン・ミネラルなどの栄養素がとても豊富ですが、
なかなか消化しにくいのが難点。炊飯方法や食べる際には
相応の注意が必要ですが、それらが不十分であると胃腸不良を起こします。
胃腸不良により玄米が消化・吸収されにくい状態が続くと、体の熱源を
摂らないのと同じような結果になり、冷え性を招きかねません。



・体を温めるメリット「痛みが軽くなる」「眠りの質が良くなる」
「免疫力アップ」

○体が温まると、痛みが軽くなります
「冬になると辛い」「寝起きが辛い」「クーラーがついていると辛い」といったタイプの痛みは、
冷え(血行不良)からくる場合が多いので、冷え(血行不良)を改善する事で、
辛い痛みが軽くなる場合があります。
これはリウマチ・腫瘍といった、難病の痛みにも効果的のようです。

○体が温まると、眠り(の質)が改善します
「体が冷えて冷えてしょうがない、足が冷たくて寝付けない」「なかなか寝れない」
といった方によく見られる傾向です。
その一方で、「体が温まると眠くなる」というのもよく聞かれる話です。
寝たい時に体が十分に温まっていると、より健やかな眠りを迎えられるようです。

○体が温まると、免疫力がアップします
体を十分に温める事で、ウイルス・細菌などの外敵や、
がん細胞と戦う免疫細胞「リンパ球」の数が増えた例があります。
リンパ球減少症は一部では治らないとされているようですが、
体を温めることで得られる効果は、まだまだ計り知しれませんね。


○体が温まると、他にもいい事が沢山!
胃や腸といった消火器系の機能が向上し、食べた後で
眠くなるのが改善したり、難病と言われる慢性疲労症候群が
改善した例、がんのマーカー値が下がった例もあります。






体を温めるポイント「熱を産み、外へ逃がさない」「体内の発熱量を増やす」

○「冷えを改善する」=「熱を産み、外へ逃さない」
冷え性を改善する、ということはつまり、
 ・体内の発熱量を増やす…漢方薬・自然薬・サプリメント・有酸素運動・爪もみなど
 ・体外への放熱を減らす…ゆたんぽ・ヒートテック・環境改善など
の両方をケアする、という事です。

○体内の発熱量を増やす…漢方薬・自然薬・サプリメント
漢方薬には、体を温め、血の巡りを良くするものが多数あります。
また、炭水化物や脂肪を燃やし、体を温めるエネルギーにするには、
ビタミン・ミネラルが不可欠です。

特にミネラルに関しては、カルシウムや鉄はもちろん、
亜鉛やセレン等の微量ミネラルが、現代の日本人は
慢性的に不足していると言われております。
必要な栄養素の適切な摂取が望ましいですね。


今日からできる!体を温める効果的な方法

○湯たんぽを使った、効果的な体の温め方
体を温める道具は、電気カーペット・電気あんか・湯たんぽなどがありますが、
お勧めなのが「湯たんぽ」
電気カーペット・電気あんかは、電気をつけてる間はずっと体を温めてくれますが、
電気を消さないとオフになってくれない、という問題もあります。
その点、湯たんぽは、湯たんぽの熱が体を温め終わった頃には覚めてくれます。

その湯たんぽですが、効果的な使い方は以下のとおりです。

・湯たんぽに「沸騰したお湯」を入れて温めること
 お湯を入れる時や、湯たんぽの耐熱性などに注意が必要ですが、入れるお湯が
 熱いほど、体を温める働きが強くなります。

・湯たんぽで「ふともも(特に前面)」を温めること
 体のどこを温めても気持ちいいと思いますが、特に温めて頂きたいのが、
 ふとももの前面部です。ここに筋肉が集まっているので、ほかの部分を温めるより
 効果的なようです。
 他にもお腹やおしり、上腕部なども温めると特に効果的なポイントと言えますね。

・「起きたら湯たんぽ」起床時にも温めましょう
 湯たんぽなどで体を温めるのは、寝る前の布団の中、というケースが多いと思いますが、
 寝起きで血行が悪く、体が一番冷えている起床時に体を温めるのも、とても有効です。
 特に、自分が「冷えてるな」と自覚する部分(足のつま先や二の腕など)を重点的に
 温めると良いでしょう。





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